研究テーマ

１．建築空間タイポロジーを用いた都市環境のデザイン

日本における「まちなか」では、ある「安定した住様式」に従って少しずつ空間が更新されていくことで、秩序ある都市空間が維持されています。しかし、都市型住宅地では現在は緩い建築規制のなかで、経済論理からの高容積の建築や周辺住環境を軽視したマンション開発、ミニ開発など「安定した住様式」が消失しており、無秩序な都市空間が形成されています。そのために発生している様々な問題を解決するためには、新しい住様式を確立し、それを単位として、都市を再構築していく必要があります。

対象敷地の空間やその変容プロセスの実態調査、都心居住を志向する人のライフスタイルや住まい方の調査、歴史的な都市建築の研究をふまえて、新たな都市型建築集合単位（アーキタイプ）を提案します。またそれを評価するために、都市環境シミュレーションによる住環境指標の研究や、実現に向けてのルールの研究に取り組んでいます。