研究テーマ

５．地方都市中心市街地の再生

地方都市の中心市街地は、独自の生活・文化の中心として重要な役割を果たしてきましたが、成熟社会の到来とともに減少し続ける人口、バブル経済期の地価高騰にともなう市街地の郊外化と公共公益施設の郊外移転、バブル崩壊後の大型店舗の撤退と商店街の衰退、高齢化の急激な進展等々、様々な問題を抱え、満身創痍の状況にあると言えます。

地方都市中心市街地の衰退に対し、国レベルでは法整備がなされ、まちづくり会社による再開発事業、住宅供給による人口の呼び戻し、歩いて暮らせるまちづくりの推進等、全国各地で様々な取り組みがなされていますが、いまだ大きな成果をあげるに至っていないのが現状であり、中心市街地の再生は２１世紀に残された大きな課題となっています。