1.東日本大震災復興都市計画・まちづくりの研究
1-1.復興都市計画による都市・地域変容
東日本大震災を通して、巨大土木技術による自然制御の限界が明白化すると共に、低地、埋め立て地への市街地拡大が壊滅的な被害を生んだことが明らかになった。さらに、巨大防潮堤、嵩上げ区画整理などによって、地域固有の風土さえも破壊されようとしており、地形風土に根ざした新たな復興のあり方を早急に提示しなければならない。それに先立ち、本研究では、1.地形条件と津波被害、2. 防災のための要素技術、3. 安全性に対する基本方針、の実態を被災地ごとにまとめ、復興都市計画による都市・地域変容の過程を、GISを用いて正確に記述・類型化し、評価する。