中国では今急激な都市化が進行している。しかしその一方で、都市内に残る歴史建築の保全と開発との狭間において、また社会状況から一体的な開発の実施が困難な地域において、劣悪な住環境が今も残されている。本研究では、上海市・杭州市を対象に、これらの地域における居住環境や持続的な住環境改善に向けた活動実態を解明するとともに、政府・現地大学・住民との協力体制のもと、漸進的開発手法の検討を行う。